ウェディングムービーの自作でよくある失敗10のケース
最近ではパソコンやスマートフォンを使ってウェディングムービーを自作するカップルが増えていますが、実は自作して持ち込んだビデオの約8割がやり直しになってしまっています。
そこで今回は、ウェディングムービーの自作でよくある失敗を見ていきます。
ウェディングムービー制作のルール
出典元:http://jp.real.com/story/korekaranoshuzai.html
ウェディングムービーを制作するにはたくさんのルールがあるのをご存知ですか?
式場にウェディングムービーを自作して持ち込むことを伝えると、ほとんどの式場では持ち込みやビデオ制作の際の注意点などが書かれているマニュアルのようなものを渡されると思います。または、式場プランナーから口頭での説明があるかと思います。
ウェディングムービーはただ編集するだけではなく、たくさんのルールに沿って制作しなければならず、そのルールを知らないと自作したけど結婚式ギリギリまで修正作業に泣かされるなんてことになりますので、注意することをしっかり確認しましておきましょう!
ウェディングムービーの自作でよくある失敗10!
出典元:https://businessingmag.com/tag/health-wellness/
実際にどんな失敗があるのかご紹介していきます。
1.コメントの文字が読めない
一番多いのがコメントの文字が読めないことです。
背景色に文字色が同化している、白い部分に白い文字を入れたり黒い部分に黒い文字を入れたら当然読めないのですが、こうなってしまっていることがとても多いんです。
対策としては、
・文字の背後に影をつける
・文字の色を画像に馴染まない色に変える
・背景色を入れた長方形などで文字を囲む
などです。
文字が小さすぎても、速すぎても読めないので注意が必要です!
(コメントの文字が読めない例)
2.映像の端にある文字が切れている
パソコンやスマートフォンなどで見るとちゃんと全画面表示されていたのに、会場のプロジェクターで再生したら端がきれていた、という失敗も多いです。
テレビやプロジェクターとパソコンやスマートフォンでは映像の表示できる領域が違います。
テレビやプロジェクターで安全に表示されるエリアとの境界線をセーフマージン、セーフエリアなどと呼ばれ、パソコンやスマートフォンでは表示されていてもテレビやプロジェクターではセーフエリアの外側は切れてしまうことがありますので注意が必要です!
(セーフエリアにコメントが収まってない例)
3.映像の前後に黒を入れる
式場では映像を再生する時に、すぐに映像がスタートするようにポーズ(一時停止)の状態にしておきます。この時にメニュー画面や映像が見えてしまわないようにBGMも入っていない状態の黒画面を5秒程度入れておきましょう!
映像が終わった後も同様で、映像が終わってすぐにスタート画面に戻ってしまうなどがないように、後ろにも黒画面を5秒程度入れておきましょう!
※メニュー画面やチャプターはないほうがおすすめですが、式場によって要望が違いますので確認してみましょう。
4.再生できない・DVD-Video形式にする
式場でDVDが再生できない・・という失敗も多いです。
出来上がった映像はDVDプレイヤーや式場のプロジェクターなど全てで再生できるDVD-Video形式で焼く必要があります!
PC用のファイル形式(AVI,MOV,MP4などの形式)で焼いてしまっていると、再生できません。
出来上がった映像はパソコンではなく、DVDプレイヤーや式場のプロジェクターで再生できるかを前もって確認しましょう!
5.写真がぼけている
取り込んだ写真がぼけていて誰だかわからないこともあります。
写真データは実寸の100%以上に拡大すると画質が落ちますが、それを知らない方も多いので注意しましょう。
例えば iPhoneのカメラだと、 iPhone6以降なら 3264pixel × 2448pixel 以上の解像度で撮影できます。
デジタルカメラなら、更に高い解像度で撮影も可能です。最低でも左右 1280pixel 以上の解像度の写真を使用しましょう。
(左右 300pixel 程度の写真を拡大して画像が荒れている例)
6.写真の比率がおかしい
画像データをフレームサイズに合わせる時にタテヨコの比率が崩れて、タテに伸びた写真やヨコに伸びた写真になってしまっていることがあります。
タテヨコ比を固定してから拡大・縮小をしましょう。
(写真が横に伸びている例)
7.コラージュの失敗
最近はスマホアプリで写真をコラージュする方も増えています。ここで多いのが、タテヨコ比率がムービーと違うことです。
スマホアプリは正方形に出来上がるものも多く、ムービーはヨコ長なので配置した時に左右に余白ができてしまうのです。
またコラージュの場合は画面いっぱいに人物が入ることが多いので、人物が※セーフマージンからはみ出したり、人物に文字が重なってしまうことも多く見られます。
また、自撮りでよく見られるのが、撮影した当人の顔が下のほうにギリギリに入って、しかも縦位置という写真です。この場合も文字を顔にかからないように入れなくてはならないため、思ったより小さくなってしまいます。
※上記2を参照
(コラージュ写真の人物に文字が重なる例)
8.映像BGMが使えない
出典元:https://meprojekti.wordpress.com/musamiehen-viiskymppiset/
ウェディングムービーのDVDに使用する音楽の著作権許諾を受けていなかったので、式場で受け付けてもらえない・・。といったこともあります。
自作で映像を作る場合においても市販楽曲をDVDに録音する場合には著作権・著作隣接権の手続きが必要です。
著作権法を守って映像を制作するには・・
■著作権フリーの楽曲を使用する
有名アーティストの曲ではないけれど、著作権フリーの音楽を使う。無料も有料のものもあります。
■JASRACやレコード会社から許諾を受ける
許諾申請は個人では簡単に登録出来ないので、著作権管理団体(ISUMアイサム)と契約しているビデオ業者などを通して許諾を取る。
■映像とBGMは別にして、当日会場にて市販のCDを同時再生する
映像と音楽を同期せずに無音の映像と音楽CDを同時再生する方法もありますが、タイミングがずれてしまったりと何かとトラブルが多いこともあります。
9.式場にデータで持ち込めない
出典元:http://inspirationfeed.com/8-must-have-apps-tools-for-coupon-lovers/
今では何でも出来てしまうスマートフォンアプリ。このスマートフォンアプリでウェディングムービーを作られる方もいますが、作った映像をデータでは持ち込めない式場がほとんどです。結局はDVDに焼かないと持ち込めないので、PCを使ったり業者に依頼してDVDにすることになりますので注意が必要です。
10.その他
ほかにも、式場からのマニュアルを理解せずに作ってしまうケースがあります。
作ってしまってからでは修正が難しいものもあります。
必ず記載されている大事なことの一つに「画面サイズ」について、これは間違えのないようにしましょう!
まとめ
いかがでしたか?
ウェディングムービーを自作した映像を持ち込む場合には気を付けなければいけないことがたくさんあり、映像制作は労力と時間が必要です。自作したり友人知人にお願いしたものの、ミスがあったり期日に間に合わなくなり、結局、業者に頼んだというケースもよくあります。
ウェディングムービーは結婚式での大切な演出になりますので、制作には余裕をもって思い通りのものを作りたいですね。
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